活動報告

まちづくりへの挑戦

議員インターンプログラム2026夏 ~学生とともに過ごした2か月間~「相互の学び」が生むもの

こんにちは。正田です。

2026年8月・9月の2か月間、今年も大学生5人を議員インターンとして受け入れました。この取り組みも7年目。これまで延べ50人を超える学生たちと活動してきました。私が最初に学生たちに伝えるのは、「相互の学び」という考え方です。

人生経験では私のほうが長いかもしれません。しかし、時代の変化もあり、若い人たちの考え方にも違いがあって当然です。このプログラムでは教える側と教わる側という関係ではなく、お互いに学び合う。これが私のインターンの基本です。

議員インターンの輪が広がりました

今回、私にとって嬉しかったことの一つが、議員インターンの受け入れが広がったということです。

ちょうど、7年前、私が受け入れを始め、最初は一人でしたが、今回は三原市議会で4人の議員が受け入れました。私の事務所が5人、村上議員、住田議員、石井議員の事務所がそれぞれ2人。県議会議員も含めると、三原地区では6つの議員事務所が受け入れを行いました。

議員によって考え方も活動のスタイルも違います。学生たちがさまざまな議員と接し、政治や議会を知る機会が増えるのは、とてもいいことです。

9月10日、11日には、三原市議会の一般質問を傍聴してもらいました。学生たちには、質問の内容だけでなく、質問と答弁がかみ合っているか、自分ならどう考えるかといった視点からも評価してもらいました。市民の一人として、議員の仕事を学生たちに評価してもらうことにもしました。これがなかなか興味深いのです。私たち議員にとっても勉強になります。

また、一般質問終了後には児童館「ラフラフ」を見学しました。ラフラフは、すぐれた施設の機能に注目が集まりがちですが、ここで大事なのは。人と人とのつながりをどう生み出す場であること。その「場づくり」の実践は、学生たちの政策研究にもつながりました。

やっさ祭りにも参加しました

地域活動も大切なプログラムです。今年も学生4人が、本町連合町内会のメンバーとして三原やっさ祭りに参加してくれました。

本町連合町内会は今年で51年連続出場。約60人で気合を入れて臨みましたが、結果は悔しい第3位。それでも、みんなで心を一つに踊る時間は最高でした。学生たちに祭りへ参加してもらうのは、単に楽しんでもらうためだけではありません。祭りや地域活動が、地域の人たちをどうつなぎ、地域を元気にしているのか。それを参加者として、そして担い手として体験してもらうためです。同時に、若い人たちが祭りをどう感じ、どのようなアイデアを持つのか、私自身も関心があります。

地域を知るには、地域の中に入り、一緒に活動することが大切です。そして、何より楽しむこと。これも「学びと遊びの融合」です。

未来国会~地方に未来を作る場所を

今回の政策研究も、ドットジェイピーが主催する政策コンテスト「未来国会」への参加です。

地方出身の学生が多い今回のメンバー。自分たちの生まれ育った地域が人口減少、経済の縮小いわゆる衰退していくことに問題意識を持っています。自分たちの故郷を何とかしたい。そんな思いからまとめた政策提案が「地方に未来を作る場所を」です。目指すのは、若者が地域に残りたい、戻ってきたいと思える環境づくりです。

提案は三つです。

一つ目は、高校生と地域企業が連携して地域の魅力を発信する「地域魅力プロモーション」。

二つ目は、空き家を新たな活動の場として活用する「空き家再生プロジェクト」。

三つ目は、人々の交流や仕事の機会を生み出す「地元拠点化プロジェクト」。

共通するのは、人と人がつながり、地域に愛着を持てる「場」をつくるという考え方です。ここでいう「場」は、場所だけではなく、人が関わる機会やチャンスも含んでいます。学生たちの視点が生かされた、興味深い提案でした。

政策をつくる過程が面白い

私がこのプログラムで特に大切にしているのは、政策を完成させるまでのプロセスです。

学生たちは事務所および議会事務局の図書室に集まり、ホワイトボードを囲んで議論します。課題は何か。原因は何か。どうすれば解決できるのか。仮説を立て、調べ、議論する。

市民の皆さんの声を聞いたり、大学の仲間に意見を求めたり、自分が子どもの頃から故郷で体験してきたことを振り返ったり。文献を輪読しながら、知識も深めていきました。思いつきで政策をつくるわけにはいきません。根拠を調べ、違う意見にも耳を傾け、考えを組み立てていく。これが大切だと思っています。

私も一緒に議論に参加します。もちろん、自分の意見も積極的に伝えます。しかし、学生たちの考えに、こちらが学びをえることも少なくありません。

こうして完成した政策は、素晴らしいプレゼンテーションになりました。政策を学ぶだけでなく、政策をつくることを通じて学ぶ。私にとっては、この過程こそがプログラムの醍醐味です。

今年も相互の学びに感謝

議会を見て、地域活動に参加し、政策を考える。

学生たちにとって何かを得られる2か月であったなら嬉しいことです。そして、私自身も多くのことを学ばせてもらいました。50代の私にとって、若い世代の感覚は未知です。逆に、学生たちにとって50代の私の話はどうだったのでしょう。少しでも興味深く感じてもらえたなら嬉しく思います。僕の時代はね、ってと自分から言わないように心がけました。聞かれたらもちろん答えます。

長く議員をしていると、経験が増える一方で、自分の考え方が固くなってしてまうんです。聞く仕事の議員の私たちでも。だからこそ、若い人たちと議論し、違う視点に触れることには意味があります。

そして、毎回インターンの最後に、学生たちからお手紙をいただきます。これが私にとっては宝物です。一緒に過ごした時間や、学生たちが感じたこと、学んだことが綴られた手紙を読むと、この活動を続けてきてよかったと実感します。正直なところ、毎回、胸がいっぱいになります。終わると寂しいなと思ってしまいます。

私の事務所を選んでくれた5人の学生の皆さん、そして活動にご協力いただいた地域の皆様に、心より感謝申し上げます。

今年も、よく学び、よく議論し、よく遊びました。私にとっても、大変充実した2か月でした。ありがとうございました。

令和8年10月20日

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